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彷徨える河

『彷徨える河』を観ました。

20世紀初頭(1904年、1940年)、
アマゾンの密林に足を踏み入れたふたりの白人探検家の日記をベースに、
先住民族側の視点から描いたフィクション作品です。
(※以下ネタばれあり)

samayoerukawa

冒頭、アマゾンの先住民でシャーマンのカラマカテの元に
病に冒されたドイツ人民俗学者が別の先住民族に付き添われてやってきます。
侵略者によってコイワノ族最後の一人になってしまったカラマカテは、
始めは治療を断りますが、「まだ生き残りがいる」との言葉に
病を治せるという幻の聖なる植物“ヤクルナ”を求めて
3人で旅に出るのでした。
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それから数十年後、カラカマテの元にアメリカ人植物学者が
聖なる植物“ヤクルナ”の調査のためやってきます。
カラカマテは、記憶や感情を失った“チュジャチャキ(抜け殻)”状態ですが、
記憶を取り戻すため、再び旅に出るのでした。
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全編ほぼモノクロ作品で、過去と現在の二つの物語が交錯します。

聖なる植物(コカ・ヤヘなど)を棒で潰して、燻して、
煙で治療するシーンが数々出てきます。
実際に、アマゾンの先住民シャーマンによる浄化方法では、
カーピという植物を服用し、嘔吐させるそうです。
映画の中でも嘔吐していました。

薬効としては、コカ < ヤヘ < カーピ < ヤクルナの順です。
(※ヤクルナは実在しません。)

途中、白人によるゴム農園侵略や宗教団体など、
歴史に目を背けたくなるような場面もあります。
モノクロなので血の色はわかりませんが、
ゴムの木の樹液、幻のヤクルナ(花)、煙、
カラカマテの首飾りの水晶の輝きが際立っていました。

原題は『蛇の抱擁』。
ラストあたり一瞬カラーになるところで、
意味がわかる気がしました。


おまけ・・・
今年一本目の劇場鑑賞映画です。
昨年は『ローグ・ワン』で終わりました。
「時間とお金が許す限り、1ヶ月4本は観る(DVD鑑賞は除く)」と
新年の目標を立てました!
(※2016年37本、2015年38本、2014年32本)
アロマやハーブの要素がないとブログに登場しませんが・・・。
PROFILE

maia

Author:maia

漢方アロマセラピスト
リフレクソロジスト
メディカルハーブコーディネーター
(公社)日本アロマ環境協会認定
アロマテラピーインストラクター

アロマ空間コーディネートや
ハーブコーディネートなど
総合的な癒しを提案しています

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